Excel マクロ 有効 に ならない 2019
近年、Excelマクロの利用は業務効率化に不可欠ですが、「Excel マクロ 有効 に ならない 2019」という問題に直面するユーザーも少なくありません。2019年版Excelでマクロが正常に動作しない場合、セキュリティ設定、ファイルの保存形式、あるいはマクロ自体の記述に問題がある可能性が考えられます。本稿では、この問題に焦点を当て、具体的な原因と解決策を詳細に解説します。様々なシナリオを想定し、初心者にもわかりやすく、段階的にトラブルシューティングの手順をご紹介します。
Excel マクロ 2019 が有効にならない場合の解決策
Excel 2019 でマクロが有効にならない場合、いくつかの原因が考えられます。セキュリティ設定が高すぎたり、マクロが無効化されていたり、ファイルが信頼できる場所に保存されていなかったりする可能性があります。まずは Excel のオプションでセキュリティ設定を確認し、マクロを有効にする設定になっているか確認してください。また、ファイルが保存されている場所が信頼できる場所に追加されているかどうかも確認が必要です。
セキュリティセンターの設定確認
セキュリティセンターの設定は、Excel のセキュリティレベルを調整する上で非常に重要です。 [ファイル] タブから [オプション] を選択し、次に [セキュリティセンター] をクリックします。 [セキュリティセンターの設定] を開き、[マクロの設定] で [VBA プロジェクトオブジェクトモデルへのアクセスを信頼する] にチェックが入っているか、または [すべてのマクロを有効にする (推奨しません。危険なコードが実行される可能性があります)] 以外のオプションを選択しているかを確認してください。
信頼できる場所へのファイルの保存
Excel ファイルが 信頼できる場所 に保存されていない場合、マクロは自動的に無効になることがあります。 信頼できる場所 を確認・追加するには、セキュリティセンターの設定画面から [信頼できる場所] を選択します。新しい場所を追加する場合は、[新しい場所の追加] ボタンをクリックし、ファイルの保存場所を指定します。
ファイル形式の確認
Excel ファイルの形式が マクロ有効ブック (.xlsm) であることを確認してください。通常の Excel ブック (.xlsx) ではマクロを保存したり実行したりできません。ファイルを保存する際に、[ファイルの種類] で [Excel マクロ有効ブック (.xlsm)] を選択する必要があります。間違った形式で保存されている場合は、再度正しい形式で保存し直してください。
デジタル署名の確認
マクロに デジタル署名 が付与されている場合、署名が信頼できる発行者からのものであることを確認してください。信頼できない署名のマクロは、セキュリティ上の理由から無効になることがあります。デジタル署名を確認するには、 [開発] タブから [Visual Basic] エディタを開き、[ツール] メニューから [デジタル署名] を選択します。署名が有効で、信頼できる発行者からのものであることを確認してください。もし署名がない場合は、自分で署名を付与するか、信頼できる発行者から署名されたバージョンを入手する必要があります。
- 発行元の名前。
- 署名の有効期限。
- 署名が信頼されているか。
アドインの影響
インストールされている アドイン がマクロの動作に影響を与えている可能性があります。特に、セキュリティ関連のアドインや、他のアプリケーションと連携するアドインなどが原因となることがあります。問題の切り分けのため、アドインを一時的に無効化して、マクロが正常に動作するかどうかを確認してください。アドインを無効化するには、 [ファイル] タブから [オプション] を選択し、[アドイン] をクリックします。[管理] ドロップダウンリストから [COM アドイン] を選択し、[設定] をクリックして、不要なアドインのチェックを外します。
エクセル2019でマクロを有効にするにはどうしたらいいですか？
Excel 2019 でマクロを有効にするには、まず Excel を起動し、「ファイル」タブをクリックします。次に「オプション」を選択し、Excel のオプションダイアログボックスを開きます。ダイアログボックスの左側のメニューから「セキュリティセンター」を選択し、右側の「セキュリティセンターの設定」ボタンをクリックします。開いたセキュリティセンターの設定ダイアログボックスで「マクロの設定」を選択し、「VBA プロジェクトオブジェクトモデルへのアクセスを信頼する」チェックボックスをオンにするか、セキュリティレベルを調整して、マクロを有効にします。最後に、変更を保存するために Excel を再起動する必要がある場合があります。
マクロを有効にする手順の詳細
Excel のオプションからセキュリティセンターを開き、マクロ設定を変更する具体的な手順です。
- Excelを起動し、「ファイル」タブをクリックして、バックステージビューに移動します。
- バックステージビューの左下にある「オプション」を選択し、Excel のオプションダイアログボックスを開きます。
- 「セキュリティセンター」を選択し、「セキュリティセンターの設定」ボタンをクリックして、セキュリティの設定画面を開きます。
マクロのセキュリティレベルの選択
マクロのセキュリティレベルにはいくつかの選択肢があり、それぞれの特徴を理解することが重要です。
- 「すべてのマクロを無効にする（通知を表示）」は、マクロを含むファイルを開いた際に警告を表示し、ユーザーが有効にするかどうかを選択できます。
- 「すべてのマクロを無効にする（通知なし）」は、すべてのマクロを無効にし、警告を表示しません。最も安全な設定です。
- 「デジタル署名されたマクロを除き、すべてのマクロを無効にする」は、信頼された発行元によってデジタル署名されたマクロのみ実行を許可します。
- 「すべてのマクロを有効にする（推奨されません。危険なコードが実行される可能性があります）」は、すべてのマクロを実行します。セキュリティリスクが高いため、慎重に使用する必要があります。
信頼できる場所の設定
特定のフォルダにあるマクロを常に信頼するように設定することで、セキュリティ警告を回避できます。
- 「信頼できる場所」を選択し、「新しい場所の追加」ボタンをクリックします。
- 信頼したいフォルダのパスを入力し、「サブフォルダも信頼する」オプションを選択することも可能です。
- これにより、指定したフォルダにあるマクロは、セキュリティ警告なしに実行されます。
デジタル署名の使用
マクロにデジタル署名を付与することで、マクロの信頼性を高めることができます。
- VBAエディタを開き、「ツール」メニューから「デジタル署名」を選択します。
- デジタル証明書を選択するか、新規に作成し、マクロに署名します。
- 署名されたマクロは、セキュリティ設定によっては警告なしに実行できます。
VBAプロジェクトオブジェクトモデルへのアクセスを信頼する
VBA プロジェクトオブジェクトモデルへのアクセスを信頼する設定は、一部のマクロの動作に必要な場合があります。
- 「マクロの設定」で「VBA プロジェクトオブジェクトモデルへのアクセスを信頼する」チェックボックスをオンにします。
- この設定は、他の Office アプリケーションから VBA プロジェクトを操作するマクロで必要となる場合があります。
- セキュリティリスクを考慮し、必要な場合のみ有効にすることを推奨します。
Office2019でマクロのブロックを解除するには？
Office 2019でマクロのブロックを解除するには、いくつかの方法があります。ファイルごとに解除する方法、信頼できる場所を指定する方法、グループポリシーを使用する方法などがあります。セキュリティリスクを理解した上で、必要な場合にのみマクロを有効にしてください。
マクロがブロックされる理由
マクロは、悪意のあるコードを含む可能性があり、コンピューターに損害を与える可能性があります。Officeは、セキュリティのためにデフォルトでマクロをブロックします。
- Officeがマクロをブロックするのは、コンピューターを保護するためです。
- 悪意のあるマクロは、ウイルスやスパイウェアをインストールする可能性があります。
- 信頼できるソースからのマクロのみを有効にするようにしてください。
ファイルごとのブロック解除
ファイルを開く際に表示されるセキュリティ警告から、直接マクロを有効にすることができます。ファイルを右クリックしてプロパティを開き、ブロック解除のチェックボックスをオンにする方法もあります。
- セキュリティ警告が表示されたら、コンテンツの有効化をクリックします。
- ファイルを右クリックし、プロパティを選択します。
- 全般タブで、ブロック解除のチェックボックスをオンにして、適用をクリックします。
信頼できる場所の設定
特定のフォルダーを信頼できる場所として指定することで、その場所にあるファイルのマクロは自動的に有効になります。ただし、セキュリティリスクを十分に理解した上で設定してください。
- ファイル > オプション > セキュリティセンター > セキュリティセンターの設定をクリックします。
- 信頼できる場所 > 新しい場所の追加をクリックします。
- フォルダーを選択し、この場所のサブフォルダーも信頼するにチェックを入れます。
グループポリシーによる設定
グループポリシーを使用すると、組織全体でマクロの設定を管理できます。セキュリティリスクを考慮し、慎重に設定してください。
- gpedit.mscを実行してローカルグループポリシーエディターを開きます。
- ユーザーの構成 > 管理用テンプレート > Microsoft Excel 2016 > Excelオプション > セキュリティ > セキュリティセンターに移動します。（Excel 2019でも同様の設定です）
- VBAマクロ通知の設定を構成して、すべてのマクロを有効にするを選択します。（推奨されません）
レジストリの編集 (推奨されません)
レジストリを編集してマクロの設定を変更することもできますが、誤った操作はシステムに深刻な問題を引き起こす可能性があるため、推奨されません。
- regeditを実行してレジストリエディターを開きます。
- HKEY_CURRENT_USERSoftwareMicrosoftOffice16.0ExcelSecurity に移動します。（Officeのバージョンによってパスが異なります）
- Levelという名前のDWORD値を作成し、値を1に設定します。（セキュリティリスクを伴います）
マクロが突然使えなくなった原因は何ですか？
マクロが突然使えなくなる原因は多岐にわたります。セキュリティ設定の変更、Excelのアップデート、ファイルの破損、マクロが無効化された、またはVBAコードのエラーなどが考えられます。これらの原因を一つずつ検証することで、問題を特定し、解決することができます。
セキュリティ設定の変更
- Excelのセキュリティレベルが突然変更された場合、マクロが自動的に無効になることがあります。特に、インターネットからダウンロードしたファイルを開く際に発生しやすいです。
- 信頼できる場所の設定が変更された場合、特定のフォルダに保存されたファイルのマクロのみが実行できなくなることがあります。設定を確認し、必要なフォルダを追加することで解決できます。
- デジタル署名の設定が厳しくなった場合、署名されていないマクロが実行できなくなることがあります。信頼できる発行元からのマクロであるか確認し、署名されていない場合は自己署名することも検討できます。
Excelのアップデート
- Excelのアップデートにより、VBAの仕様が変更された場合、古いコードが動作しなくなることがあります。アップデート後にエラーが発生する場合は、コードを見直す必要があります。
- アドインとの互換性が失われた場合、マクロが正常に動作しなくなることがあります。アドインを一時的に無効にして、問題が解決するか確認してください。
- Officeの修復が必要になることもあります。アップデート後に問題が発生する場合は、Officeの修復を試してみてください。
ファイルの破損
- ファイルが破損した場合、マクロを含むデータが失われたり、正常に読み込めなくなることがあります。ファイルのバックアップから復元するか、破損したファイルを修復する必要があります。
- ファイルシステムにエラーがある場合、ファイルの読み書きに問題が発生し、マクロが正常に動作しなくなることがあります。ディスクのエラーチェックを実行して、ファイルシステムを修復してください。
- ネットワークドライブ上のファイルの場合、ネットワーク接続が不安定な場合にファイルが破損することがあります。ローカルドライブにコピーして試してみてください。
マクロが無効化された
- Excelの設定で、すべてのマクロが無効になっている可能性があります。「ファイル」→「オプション」→「セキュリティセンター」→「マクロの設定」で確認し、適切な設定に変更してください。
- 特定のファイルに対してマクロが無効にされている場合があります。ファイルを開く際に表示されるセキュリティ警告を確認し、マクロを有効にする必要があります。
- グループポリシーによってマクロが無効にされている場合、個人の設定では変更できません。システム管理者にお問い合わせください。
VBAコードのエラー
- VBAコードに構文エラーがある場合、マクロが正常に実行されません。VBE（Visual Basic Editor）でコードを確認し、エラーを修正してください。
- 実行時エラーが発生する場合、特定の条件でコードが停止することがあります。エラーハンドリングを追加して、エラーの原因を特定し、対応してください。
- 参照設定が正しくない場合、必要なオブジェクトやライブラリが見つからず、エラーが発生することがあります。VBEの「ツール」→「参照設定」で、必要なライブラリが選択されているか確認してください。
詳細情報
Excel 2019 でマクロが有効にならないのはなぜですか？
Excel 2019でマクロが有効にならない原因として、主にセキュリティ設定が考えられます。Excelの「マクロの設定」で「すべてのマクロを無効にする」または「警告を表示してマクロを無効にする」が選択されている場合、マクロは実行されません。信頼できる場所にファイルが保存されていない場合も同様です。
Excel 2019 でマクロを有効にするにはどうすればいいですか？
Excelの「ファイル」タブから「オプション」を選択し、「セキュリティセンター」を開きます。「セキュリティセンターの設定」で「マクロの設定」を選択し、「すべてのマクロを有効にする」または「デジタル署名されたマクロを除き、すべてのマクロを無効にする」を選択します。信頼できる場所にファイルを追加することも有効な対策です。
Excel 2019 でマクロが有効になっているか確認する方法はありますか？
Excelを起動し、「開発」タブが表示されているか確認します。「開発」タブが表示されていない場合は、「ファイル」タブから「オプション」を選択し、「リボンのユーザー設定」で「開発」にチェックを入れてください。「開発」タブが表示されていれば、VBAエディターを開いてマクロコードを確認できます。
Excel 2019 でマクロが有効にならない場合のトラブルシューティング方法は？
まず、Excelのセキュリティ設定を確認し、「信頼できる場所」にファイルが保存されているか確認します。次に、Excelを再起動し、必要であればOfficeの修復を試してください。それでも解決しない場合は、マクロコード自体に問題がないか、アドインとの競合がないかを確認する必要があります。
